036/Buying Trip 2019 May/Vol.8 Copenhagen

 コペンハーゲン3日目。日曜日。海外、特にヨーロッパでは「日曜休み」が多いので、日程に週末・祝日が含まれる場合は、目的の場所や交通機関が、やっているのか、確認した方が、良いです。本日向かう「マーケット」は、土日しかやってない(もしくはアポイント)ところで、しかも、季節によっては隔週だったりと、かなり注意が必要です。ま、私は慣れてるので、へっちゃらと調子に乗ってると、やらかすんです・・・この日も・・・

 昨日と同じルートで、ホテル目の前から「地下鉄」とバスを乗り継いで行きます。5月の朝はちょっと肌寒いですが、天気も良いし、かなり乾燥しているので、気温よりも体感は暖かく感じます。青空が気持ち良い。地下鉄からバスに乗り換える駅に着き、バス停へ。私、よく反対方向に乗ったりするので、ちゃんと方角を確かめ、時刻表も確かめ「10分ほどで来る。あ~朝の空気が気持ち良い」と一人デンマークの空気を感じながら待っていると、15分過ぎても来ない。ま、海外あるある。列も長くなっている。前に並んでいるおばあさんに、「何番に乗るんですか?」と聞いたら同じバス。「遅いですね」なんて、周りの人達と話していると40分経過・・・そろそろ周りもざわつき始め・・・ようやく一人の若者があることに気が付き調べたら・・・「本日。コペンハーゲンマラソンの為、バスの時刻が大幅に変更されます」とのこと・・・いや、普通、バス停に張り紙かなんかアナウンスするでしょう・・・日本だったら、大問題。日本じゃありない・・・と思うかもしれませんが、海外あるあるというより、日本が特殊です。世界的に見て、これだけサービスが行き届いた国はありません。それだけ日本人がサービスに対して求めるものが高すぎること、さらに言えば、クレームがいかに多いかというのが分かります。そのクレームに対応する為、企業は頑張る、それでもクレームが来る、更に頑張る・・・ってことですね。話がズレましたが、周りの方々、あと何時間になるのか分からないのに「待つ」という選択を・・・Googleで調べたら、徒歩1時間ちょっとなので、天気も良いし、1時間の平地なんて、楽勝なので歩くことにしました。

 

 

駅前には17世紀に建てられたバロック様式の教会が

 

 ここからコペンハーゲンの港、奥の方にある倉庫街に向かいます。皆さんはコペンハーゲンに「特殊なエリア」が存在することをご存知でしょうか?街が一つ囲われていて、ストリートアートがびっしり描かれた壁の向こうは、60~70年代のヒッピー文化をそのままに生活している方々が・・・ドラッグが横行し、昔は近寄れない、近寄りたくもないエリアだったのですが、最近では観光地化されて、沢山の観光客が訪れています。ただ、この周辺、本当に色んな「依存症」の方が多く、とても安全とは言えませんので、訪れたい方は、しっかりと調べて、理解し、時間帯を選んで、訪問してください。

 

こんな素敵なおしゃれ運河を通って、港の方に向かうと・・・

 

「コペンハーゲンの裏の顔」クリスチャニア

 

 クリスチャニアは観光客も人も沢山いて、怖いという感覚はないのですが、そこから先、運河沿いに倉庫街に向かう場所が、異様な雰囲気でした・・・国によって、危険察知ポイントがあるのですが・・・例えば、アメリカで電柱が多くなってきたらヤバイとか、東南アジアでやたらと野良犬が出てきたら避けるとか・・・どこの国でも私が一番気にするのが「匂い」です。アンモニア臭とアルコール臭です。これらが交じり合った匂いがしてきたら、私はかなり緊張感を持って行動するようにしています。残念ながら、最近のヨーロッパの主要都市での駅周辺は、どこも臭く、ゴミ(特にたばこの吸い殻)が散乱しています。コペンハーゲンも中央駅は年々汚くなっているように感じます・・・逆に東南アジアの大きな都市は整備されて綺麗になってますが。

 そんなこんなでマーケットに着いたのはお昼頃、まずはホットドックを食べて、デンマークの若葉の季節の日差しを感じながら、外で食べるホットドック・・・本当、こういう旅の瞬間が大好きです。空気とか匂いとか色とかをしっかり感じて記憶すると、ふとした瞬間に思い出すんです。この光景を。音楽もそうですね。その時聞いてた音楽を聴くと、記憶が蘇ります・・・って、ちょっと気取った旅人のブログみたいな表現になってしまいました・・・

 

オーソドックスなホットドック

 

タイ人オーナーの店で、陶器を沢山

デンマークには沢山のタイ人が住んでます。タイとデンマーク、国交が深いんです・・・

 

 小物も沢山買えたし、お金払ってないけど、梱包して、コンテナヤードまで運んでくれるというし・・・20年もバイヤーやってると、大分、顔が効くようになって、話するのが楽です。これで今回の買い付けはほぼ終了。明日は日本企業とのアポイントがあるので、観光と街中のアンティーク屋さん巡り。いよいよこの旅も終盤です。