008/買い付けの話し・・・その7

  買い付け。買い付けの仕方は、各お店毎に違うと思うのですが、私の場合、16年もやっているので、ある程度、決まったディーラーとの仕事になります。以前は、どんな小さな町にも、必ず数人はいたディーラーも、インターネットの普及、北欧ブーム、そして、現地の人たちが「モダン家具」を見直し、その価値に気付き始めてから、急激に人気が高まり、ヴィンテージ家具や雑貨の数が減ってしまい、それとともにディーラーの数も減ってきました・・・以前は、地方都市にある「牛小屋」巡り(ディーラーの倉庫)だったのですが、今では、コペンハーゲン周辺の綺麗な倉庫街を数か所周る程度です・・・

以前は、こんな田舎街を周ってました・・・

小さな街を散策するのも楽しかったのですが・・・

今では、こんな港近くの工場跡地を利用した倉庫街を・・・

中はこんな感じ・・・家具の数も、昔は天井まで積んであったのですが・・・ちなみに、一般の方は、入れません。(相手にしてくれないという方があっているかも)

デンマークの場合、いつも宿まで迎えに来てもらって移動するのですが、スウェーデンに行く場合は、最寄りの駅まで自分で移動します。

スウェーデンに行く場合、場所によって4つの方法が・・・一つはレンタカーですが、私は車が苦手なのでNG・・・2つ目は、「遠くに行く場合」やはり飛行機ですが、近いので・・・3つ目、電車のみ=コペンハーゲンからストックホルム、マルメ辺りだと電車が便利かと思います。4つ目は電車+フェリーです。今回はこれで!

余談ですが・・・コペンハーゲンは島にあります。小さな丸い島です。意外と、知らない方が多く、私も行くまで知りませんでした。デンマーク自体、大き目の2つの島とドイツと国境を接する半島からなります。スウェーデンとは橋で繋がっていますので、車でも簡単に行けるのですが、日本同様、橋を渡るだけで、高額な通行料を取られてしまいます。

電車で終点の駅「Helsingor」まで。ここも凄く素敵な街で、近くには世界で一番美しい美術館と言われる「ルイジアナ美術館」があります。この話は、また別の機会に。

こんなフェリーに乗って。

港を出発。

お城を過ぎたら、すぐにスウェーデンの海域。

30分ほど船に乗って。

対岸のスウェーデンの街「Helsinborg」に到着。ディーラーに迎えに来てもらい、お仕事・・・北欧が厄介なのが、通貨・・・それぞれが、自国の「Krone」を用いていますので、両替が必要なんです・・・ただ、電車もフェリーもクレジットカードが使えるので、私は両替しなかったですが。小さなアンティークショップで素敵なガラスの小物を見つけたのですが、キャッシュオンリーだったので断念・・・半日ほど、買い付けをしたら、ディーラーからランチのお誘い。お金持ってないけど・・・

凄く素敵なレストランでランチ!近くの海で獲れたカレイのフライを。美味しかった~!!食事が終わったら、駅まで送ってもらい、「Helsinborg」の街を少し、歩いてみました。何度も、ここには来ているのですが、街を歩くのは初めて。

こじんまりとした、綺麗な街です。

丘の上にはお城の跡が。対岸のデンマークの街「Helsingor」のお城とにらみ合っているような位置関係です。

北欧の街には、他のヨーロッパとは明らかに違う建物、街の風景があります。それぞれが、独特な街並みなのですが、特にコペンハーゲンはモダンとクラッシックが融合していて素敵な街並みです。

インターネットが普及している現在は、わざわざ買い付けに行かなくてもメールだけで済ませることができるのですが、やはり、現地の空気を吸いたいし、ディーラーとも会って話がしたいし、色んなものに触れたいので、できる限り、行くようにしています。旅好きでもあるので・・・

 

次回は、少し、観光の話しを。