Sold/GE290 3 Seater Sofa/Oak Frame by Hans J.Wegner
商品コード: FUD1912001
Item : GE290 3 Seater Sofa/OakPrice : Sold
Size : W1830/D810/H720/SH385mm
Designer/Maker : Hans J.Wegner/GETAMA
Country/Year : Denmark/1953
Material : Oak
"Meister" Hans Wegner/ハンス・ウェグナーが1953年にデザインし、GETAMA社より販売されたソファです。60年を経てなお、人気があり、現在でも製造・販売されています。あまりにも有名になったため「ジェネリック」という名のコピー製品も多く作られていますが、絶対に真似ができないのが、後ろ脚の角度と構造です。座面の支えがそのまま延長して後ろ脚になり、その滑らかな曲線上に背もたれが絶妙な角度で取り付けてあります。この背と後ろ脚、内部でホゾが複雑に組まれているため、緩んでも外れることはありません。
椅子自体は、傾斜があるのでかなりの安楽性があり、クッションも手巻きのコイルスプリングを使用していますので、長時間座っても疲れない構造になっています。フレームはオーク材です。
今回、デンマークのテキスタイルメーカー「Kvadrat」社の「Remix」を表とマチに、「Recheck」を裏面に使用して張り替えました。「Remix」は水色系の色なのですが、「水色」をベースに「薄いグレー」と少量の細い「濃い青」の3色の糸で織られていて、全体を柔らかな印象にしています。「Recheck」は、「薄いグレー」をベースに、「鮮やかなオレンジ」のチェックなのですが、グレー部分に「濃いブルー」が織り込まれていますので、これも味方によって、表情が変わってきます。
Kvadrat "Remix"と"Recheck"について・・・
Designer : Guilio Ridolf
Material : 90% New Wool + 10% Nylon
Abrasion(摩擦) : 100,000 Martindale
仕上げについて・・・写真の物は「仕上げ前」になります。
フレームは一度解体し、組み直しを行い、古い塗装を剥がしたうえ、サンディング後、オイルにて仕上げます。
張替えについて・・・クッションは、オリジナルのコイルスプリングを吊直しして使用、コイル周りにはチップウレタンとラバリー材を使用します。カバーはチャック式ですので、取り外し可能になります。
コンディションやお取り置きなどご質問・ご要望がございましたら、お気軽にお問合せ下さい。
目黒通りヴィンテージ北欧家具店 "Fusion Interiors"
"Meister" Hans J.Wegner
Denmark/1914-2007
デザイナーであり、家具職人であるハンス・ウェグナーは、13歳で木工所に弟子入りし、国立産業研究所、美術工芸学校を経て巨匠「アルネ・ヤコブセン」の事務所に入社。その後、独立し、ボーエ・モーエンセンや多くのデザイナーと切磋琢磨し、互いに影響を受けていることが、彼の500以上の作品の中に垣間見られます。
「The Chair」「Chinese Chair」「Y-Chair」「Bear Chair」等、数多くの名作を残しており、椅子デザイナーとしてのイメージが先行しがちですが、元々「指物師」であり、彼の作るキャビネットやユニット、またテーブルなども、かなり評価が高いです。異なる木材や素材、無垢材とプライウッド、金属の組合せなど、素材の特徴と性質を十分に理解し、風合いを生かした作品に触れてみてください。
「私の作品は芸術作品ではありません。日用工芸品です。作品が話しかけてくる物語を是非感じ取ってください。」
by Hans J.Wegner/ハンス・ウェグナー
目黒ヴィンテージ北欧家具店 "Fusion Interiors"