033/Buying Trip 2019 May/Vol.5 Copenhagen
経由地バンコクから11時間かけて移動し北欧の国デンマークの首都コペンハーゲンに到着してから4時間、ラッキーなことに11時にはホテルにチェックインすることができたので、シャワーを浴びて早速、お仕事。そう、これは「買い付け」という仕事のブログなのです・・・まずは、本日アポイントを取っていた個人ディーラーに会いに行く前に、コペンハーゲン中央駅でデンマーククローネに両替。
デンマークの国鉄「DSB=De danske Statsbaner」の列車
DSBの歴代の広告ポスターは凄くかっこいいです!
空港~中央駅間の電車は頻繁に来るので、そんなに待つことは無いですが、日本の電車、特に東京の鉄道にばれている人にはちょっとストレスになるかも・・・ま、そこは海外、プラットホームにボーっとしてるだけで楽しいです。
趣きのあるコペンハーゲン中央駅
コペンハーゲン中央駅には何か所か両替えカウンターがあります。当然、それぞれレートが違うので、モニターをチェックして少しでもレートの良いところを選択。私の場合、買い付け時にあまり現金を使うことはないので、最低限の金額で両替するのですが、キャッシュ(日本円)から両替する場合、手数料が物凄く高いので、少額の両替はご注意を。クレジットカードでの「キャッシング」が良いかと思います。
そこそこの額のクローネを手に高級住宅街にある個人ディーラー宅に向かいます。本日は快晴で、湿度が低く、暑くも寒くもない過ごしやすい陽気。長旅で疲れているので、寝ないようにしないと・・・デンマークの電車で寝過ごして起きたらスウェーデン!ドイツ!!ってこともありえるので・・・コペンハーゲンから「Helsingor」方面に向かいます。この路線、凄く見どころが多い路線で、このエリアだけで2日は楽しめます。終点のHelsingorも古い町並みが素敵ですが(別のお話しでご紹介します!)、その手前には「世界で最も美しい美術館=ルイジアナ美術館」があったり、途中にはフィンユール邸がある「オードラップ美術館」(ザハさんが設計した美術館)やヤコブセンが設計したビーチ「ベルビュービーチ」があったりとアート好き、デザイン好きな方にはお勧めです。この路線エリアは超高級住宅街になっています。本日訪れる「Charlottenlund」もそんな高級住宅街。そんなお宅なのか楽しみです。
Charlottenlundの駅舎
「セミプロ」的な個人ディーラーが最近は多く、ちょこちょこ持ってはいるものの、コンタクトを取るのも大変、さらにこうして訪問するのもアポイントをしっかりと取らないと大変・・・さらにはここにピックアップに来るスケジュールを確認するのも大変です。昔は沢山のディーラーがいたのですが、インターネットの普及と、大量買いする日本人バイヤーの「お陰」で激減し、価格も高騰・・・家具も「資源」なので大切にしていきたいのですが・・・そんなこんなで到着したアパートメントは築100年ほどの美しい建物でした。当然、エレベーターは無いのですが、階段も広く、「重厚」な建物でした。4階のワンフロア全てが、この方のお部屋。写真は撮らなかったのですが、クラッシックな建物にシンプルな白壁にはアートが沢山飾ってありました。高い天井からはモダンな照明が下がり、その下には自然に置かれた名作の椅子・・・日本でやると「やり過ぎ感」が出てしまうようなコーディネートも、「箱」の造り・・・つまり建材や建物の雰囲気、さらに気候が違うと、違和感が無いものです。丁度、私たちがアメリカで見る和室に違和感を覚えてしまうのと似た感じかもしれません。お目当ての椅子、状態は悪いものの、修理は可能なので、購入。せっかく来たので、他にも見せて頂いたのですが、高額過ぎて・・・スツールを1脚だけ追加しました。あとは配送業者に任せて、次の街に移動です。
一旦コペンハーゲン中央駅に戻り、別の線に乗り換えて、馴染みのアンティークショップに・・・入ると女性が出てきて、話していると、な~んかかみ合わない、アンティークショップなんだけど、前より洋服が多い・・・で、「オーナーは?」って聞くと「私がオーナーだけど・・・」と。ん?で、よくよく聞いてみると、前オーナーは引退したらしいとのこと。また一人、ディーラーがいなくなった。インターネットの普及と共に、「中間業者」である「ディーラー」の必要性と「物集め」が困難になったことで、皆、転職してしまって、15年前に比べると、10分の1くらいに激減していると思います・・・寂しいものです。一気にやる気が無くなり、旅の疲れもあったので、ホテルに戻ることにしました。
ホテルのある駅に到着し、モールの中を抜けて戻る途中でお買い物。スパーで食料の買い出し。何度も言いますが、北欧は物価が高い!特に外食は異様に高い!他の家具屋さんは知りませんが、私は自炊派。いつもはキッチンのあるB&Bに泊まるのですが、今回はホテル・・・帰国寸前に気が付いたのですが、このホテル、共用の簡易キッチンスペースがあって、お湯を沸かしたり、電子レンジが有ったりとちょっとした料理ができるようです。そんなことはつゆ知らず、簡単に食べられるものを何日か分購入することに。
どでかいスーパー「BILKA」の入り口
手前は日用雑貨で奥が食料品売り場
もちろんデンマーク語オンリー
何がいくらなのかさっぱり分かりません・・・
海外のスーパーはとにかくデカい!
精肉コーナーだけど肉が大き過ぎて買えない・・・
「素材」は安いです!
デンマークでは朝食・夕食は基本的にホテルで食べてます。ランチは外出先で軽く済ませるので、その分、朝はしっかり食べることにしてます。で、デンマークは、野菜や果物など「素材」は安いのですが、「加工」した物になると、急に値段があがります・・・例えば、じゃがもは安いですが、ポテトチップスは高い・・・でも、日本と変わらない物や日本よりも安いかなと言うものも沢山あります。
この日のレシート
オリーブの瓶詰(かなり大きいです) 約DKK10(160円ほど)
ツナ缶(5個パック) 約DKK25(400円ほど)
Pepsi Max(1.5L) DKK15(240円ほど)
レシートの「PANT & BAEREPOSER」・・・「PANT」はペットボトルの「デポジット」のようなもので、昔、瓶入りの飲み物を買って、瓶を返すとお金が戻ってきたのと同じです。(昭和50年代頃の話でしょうか・・・苦笑)この場合、ペプシに掛かっていて、ペットボトルを返すとDKK2.5(40円ほど)が返ってくる・・・らしいです。やったことないですが・・・そして「BAEREPOSER」は「レジ袋代」です。いつもトートバックを持っていくのですが、袋が可愛いので、たまに袋を買ってます。お土産を渡すときにスーパー袋に入れて渡すと、喜ばれます。
こうして、初日のスーパーマーケット買いものが終わると、買い付けが始まったな・・・と私は感じます。
次回は、買い付け色々・・・です。